2018年05月12日 掲載

なぜ水素が世界で一番軽い原子なのか

出典:イラストAC
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理科の教科書でよく見る周期表。語呂合わせで覚えた経験がある人もいるでしょう。周期表で最初に登場するのは「水素」ですが、なぜ水素から始まるのか考えたことはありますか?

私たちの身の回りには多くの物質が存在します。その全ての物質を作っている最小の単位を「原子」と言います。原子を詳しく見てみると、「原子核」と「電子(マイナスの電荷を持つ粒子)」からできています。原子核は陽子(プラスの電荷を持つ粒子)と中性子で出来ています。この原子核中の陽子の数により原子の種類が異なります。

原子はいつ誕生したのでしょうか。それはなんと地球ができるよりもはるか昔の宇宙の誕生時までさかのぼります。この頃に原子を構成する電子、陽子、中性子の全てが生まれたのです。その後、陽子と中性子が集まることで様々な原子核が生まれ、それらに電子が引き寄せられることで原子が作られていきました。このとき一番初めに誕生した原子核は陽子が1つのみの原子、つまり一番原子核が小さい原子、それが水素なのです。そのため、水素が数多くある原子の中で最も軽いのです。

水素の特徴としては一番軽いことに加えて燃えやすいという性質もあります。この性質を利用して作り出されたのが水素燃料自動車なのです。水素はこのほかにも様々な用途で利用されています。水素の性質を利用すると、現在問題となっている地球温暖化を解決できる可能性があります。このように、化学の力を利用して私たちの生活をよりよいものにすることに関心のある人は応用化学の学問に進学することをお勧めします。

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