2017年09月04日 掲載

なぜ、個人化治療が求められるのか。


いま医療の現場では、「個別化治療」という治療方法が注目されています。では、なぜいま個別化治療が求められているのでしょうか。
 
実は同じ病気を持つ人であっても、皆が同じ薬で改善するわけではありません。人によって合う薬が違うのです。合わない薬を投与した場合、副作用によるダメージだけが大きく、肝心の病気にはほとんど効果がないかもしれません。個別化治療はそうしたことをなくすために生まれた考え方です。

個別化治療では、治療薬を投与する前に診断薬を使った検査を行ないます。同じ病気を持つ人々を検査結果に基いてグループ分けし、それぞれに適した治療薬を投与するのです。それぞれ、最も効果が高く副作用が少ない治療薬が投与されます。そうすれば、患者は副作用のつらさも少なく安心して治療を受けることができ、早い快復を期待できるからです。
 
現在製薬会社はこの個別化治療の分野で、遺伝子レベルで効果をもたらす「抗体治療薬」の開発に力を注いでいます。遺伝子解析によって患者の事前検査を行ない、効果の期待できる抗体治療薬を投与する方法は、各種のガンの個別化治療にも効果を発揮しています。

このように、新しい治療方法に適合する治療薬の開発を行なうことによって医療に携わりたい方は、薬学という学問への進学をおすすめします。

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人工知能によって様々な分野の個別化が可能になるのですね。他の記事にもありましたが、個別化が進むと家族でつつく鍋なんてのも個別化されてもはや鍋という概念がなくなるのではないでしょうか。そしてそれはいいことなのでしょうか。悪いことなのでしょうか。個人的には一つの鍋を皆でつつくことは大好きですし、日本の文化として残してほしいです。医療とは違う話になりましたが。

  • 2017年10月18日 20:27:48