2017年02月10日 掲載

なぜ、三四郎(夏目漱石作)はゴミを汽車から投げてもよかったのか

出典 www.amazon.co.jp
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毎日学校に行くために乗る電車、あなたは車内でどんなふうに過ごしていますか?好きな音楽を聴く、読書をする、静かな車内では友達と小声で話すことすら気を遣うこともあるのではないでしょうか。最近では、「車内で化粧はみっともない」という啓発広告が賛否両論を引き起こしました。マナーという言葉だけが一人歩きし、公共の場所での振る舞いが難しくなっているようにも感じられます。

そんな現代とは正反対なのが、夏目漱石の『三四郎』が世に出た20世紀初頭です。『三四郎』には、主人公が食べ終わったお弁当を窓の外に投げ捨てるという描写があります。さらに、当時の車内は見知らぬ人同士の大きな声での会話や、車内での喫煙と様々なマナー違反に溢れていました。現代とは全く違う価値観で人々が生きていた時代だからこその風景ですが、当時の人々は豊かさに向かって活き活きし、他人にもずっと寛容だったのかもしれません。

優れた小説からは、その時代時代の社会の様子を見て取ることができます。アガサ・クリスティと内田百間など同時代の電車が舞台の小説を読み比べて、比較研究することも文学部ならではの楽しい研究です。

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現代のように他人への抑制が個性を潰してるのかもしれませんね。

  • 2017年10月18日 17:06:13

その抑制はつまり、モラルやマナーとも言えるものですが、個性を生かしながらもとモラルやマナーが守られる社会って素晴らしいと思いませんか。どうやったらそれが両立できるのでしょうか。そこを大学の研究テーマにするのも面白いでしょう。

2017年10月18日 20:44:16