2017年02月10日 掲載

なぜ、大人は「最近の若い者は」と口にするのか

出典 gakumado.mynavi.jp
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「まったく、最近の若い者は……」 何かの拍子に若者に向かって、大人がよく口にする言葉。ドラマや映画でも、そのようなシーンが頻繁にあります。

実はこのフレーズ、今の大人が言うよりもずっと昔からあったものとされています。紀元前三千年ごろ、古代エジプトの粘土板の書簡に、「近頃の若者ときたら……」という内容が書かれているのが発見されています。さらに紀元前四世紀の古代ギリシャでは哲学者プラトンが、「最近の若い者は年長者を敬わず、両親に反抗する。法律は守らず、道徳心は腐れきっている」と文章で嘆いています。

そうして考えると、大人が使うのも、現代の若者への批判だけとも言いきれません。若いころに自分が言われた、どこかで聞いた経験がもとになって、ふと口に出てしまっている、そうも考えられます。人間というのは、過去や歴史から学習し、模倣していく生き物だからです。

このように、人類が遺した痕跡や遺物から、人間の行動や変化を観察して研究するのは、考古学という学問です。そして、さらに一つの事象から社会現象の実態や現象の起こるメカニズムを解明するために研究するのが、社会学という学問です。