2017年02月06日 掲載

なぜ、少子化なのに保育所待機児童が減らないのか

出典:http://entermeus.com
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日本では、少子化が進んでいます。しかし、ニュースでは「待機児童」という文字が目立ち、親が「何とかして欲しい」と悲痛の声を挙げているところが多く取り上げられています。少子化であれば、保育所の数は足りているはずです。それなのに、なぜ待機児童は減っていかないのでしょうか。

そもそも、待機児童の問題は、あくまでも地域限定の問題です。多くの地域では、待機児童は0だからです。保育園の総数も、平成20年から平成27年では、1.25倍増加し、定員も約1.2倍増加しています。

それでも、東京などの首都は、子どもが集中します。更に、経済が不安定であることから、共働きも増え、子どもを幼い頃から預けなければ育てられない親も増えています。このことから、需要と供給のバランスが上手く取れず、待機児童の問題が未だにあるのです。

保育士の賃金が働きぶりと見合っていないため、保育士が増えないことも原因にあります。保育士は、勤続25年程度でも、年収200~300万程度だとも言われます。民間企業ならば、500万程度はもらえるくらいの年数です。保育所によって待遇は異なっていますが、このような情報が飛び交えば、自然と保育士志望の若者が減ることも、当たり前だと言えます。

このように、社会の在り方と密接に関わる、育児などの「福祉」を考えるのが社会福祉学という学問です。福祉は、様々なところで生活と関わります。待機児童などの問題をいずれ解決していくのも、社会福祉学の役目なのです。