2017年01月31日 掲載

なぜ、又吉の『火花』は芥川賞に選ばれたのか

出典:sankei.com
出典:sankei.com

文学賞、というと読書好きとっては毎回の受賞作の発表が楽しみ!という年に一度の“本の祭典”です。しかし、その受賞作や受賞者を巡ってしばしば議論が起きるのが、芸術性の高い文学というジャンルでもあります。2016年のボブ・デュラン氏のノーベル文学賞や2015年のピース又吉氏による『火花』の芥川賞受賞も非常に話題になりました。

芥川賞は“純文学の新人賞”でもあり、文章の上手さだけではなく、抽象的で社会的な思想が取り込まれている前衛的な作品が選ばれてきました。『火花』も思想や社会を見渡す視点や読者を引き付けるテーマなど、芥川賞に必要な要素を持つ作品です。又吉氏はお笑い芸人ということもあり賛否が起きましたが、持って生まれたセンスとお笑い芸人として培われたその鋭い観察眼は、優れた小説家にも必要な要素なのではないでしょうか。

文学部では、このような作品の文学的な価値はもちろん、その時代の文化や社会に即した解釈や意義を検討して“文学とは何なのか”ということを深めることができるはずです。

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なぜ議論が起こりやすいのは芸術性の高い文学なのでしょうか。
物差しがないからですかね。

  • 2017年10月18日 14:38:55

実に面白い視点。つまり物差しのある科学の分野では議論も何もなく、論文で発表されたことが再現できるかどうかに尽きると。ってなると、文系学問ってどんな価値があるんかね。掘り下げて教えてほしい。これって結構重要な問題。以前どこかの国のリーダーが文学部をなくそうなんていって火消しに追われていたね。(笑)

2017年10月18日 21:02:34